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Damage Care

アルカリ性パーマと弱酸性パーマ

 サニープレイスでは、「髪は野菜、地肌は土」をコンセプトに、弱酸性のパーマ剤を採用しています。

 では、弱酸性パーマの何が良いのか?
反対にアルカリ性パーマの何がいけないのか?
少し説明させていただきます。

 人間の健康な髪や頭皮、全身の肌は、等電点(生理的中性点、おおよそph5.0前後)と言われる弱酸性領域にあります。

 しかし、一般的に使われているパーマ液はおおよそ、ph7.0~9.5のアルカリ性の領域にあります。

 この様なアルカリ性に作られたパーマ液は、薬の浸透を助けるために髪の毛を無理に膨潤させ、キューティクルを開き、還元剤の効果を助け、しっかりとパーマがかかるようなっています。

 しかしこのアルカリ性のパーマ液によって髪のタンパク質は壊され、髪のつややうるおいにとても大切な油分や水分も、髪からどんどん流れ出て行ってしまいます。

 そして、もともとは弱酸性だった髪や頭皮環境も、アルカリ性に傾いてしまうのです。

 一度アルカリ性に傾いてしまった髪や頭皮はなかなか元には戻りません。
とても不安定な状態が続きます。

 結果、キューティクルが剥がれ落ち、バサバサになってつやが失われ、切れ毛や枝毛が出て髪が痛んだと感じたり、頭皮の水分も奪われ乾燥し、抜け毛の原因やエイジングがすすんでしまいます。

 乾いた土では、なかなか良い野菜は育ちませんね。

 しっかりと耕された保水力のある良い土に、みずみずしい野菜やきれいな花は育ちます。

 

(同じアルカリでも純石鹸はアルカリで汚れを落とし一時的に皮膚表面がアルカリに傾きますが、皮膚への浸透力は弱く、乾けば弱酸性の皮膚に戻ります。また、天然のアルカリ温泉などは皮膚表面の皮脂や角質が温泉成分のアルカリと反応し、石鹸が作られるのと同じような化学変化がおきて、ぬるぬるするようです。)

 逆に弱酸性のパーマ液(ベルジュバンス、ペーアッシュ)は髪や頭皮と同じ弱酸性領域で処理していきますので、髪を膨潤させたり、キューティクルを無理やり開くこともなく、穏やかに薬剤が浸透していきます。

 その分、パーマが少しかかりずらいというデメリットもあります。

 しかし、アルカリのパーマとは違いキューティクルも整い、髪のたんぱく質を壊すこともありません。
髪や頭皮の油分や水分もしっかりと保たれ、つやのある仕上がりになります。

 髪や地肌にとっても保湿はとても大事ですね。野菜や花と一緒です。

 とても優しいパーマで、枝毛や切れ毛の原因にもなりずらいというのは大きなメリットではないでしょうか?

 このようにアルカリ性のパーマと弱酸性のパーマでは正反対の性質を持っています。
人間の髪や頭皮が弱酸性ならば、使うお薬も弱酸性が良いと思うのは自然のことではないでしょうか。